[滋賀・JAこうか移動編集局] 空き家管理 任せて 換気、清掃、草刈り… 月1で巡回 県外も安心

JAこうかの空き家の管理代行サービスでは、月1回のペースで空き家を巡回する(滋賀県甲賀市で

 滋賀県のJAこうかは、維持管理が全国的な課題となっている空き家の管理代行サービスを展開している。所有者に代わって定期的に巡回。希望に応じて室内の換気や清掃、庭の草刈りなどを行う。JA全農によると、空き家の管理支援に取り組むJAは全国でも珍しい。地域が抱える課題に率先して取り組み、地域に根差したJAを目指す。

 サービスは2013年度に始まった。現在、県外在住者を中心に年間約60回の利用がある。17年度からは、JA管内の甲賀市のふるさと納税の返礼品にもなっている。

 中山間地域を中心にJA管内で空き家が増える中、住民の要望を受けて創設した。JA生活部の西澤一夫部長は「景観の悪化を招き、野生動物がすみ着く恐れもあるなど放置を心配する声が多かった」と話す。

 サービスには、①建物の状態や郵便物を確認する「外部から見守りコース」②室内の換気や水道の通水も行う「室内清掃なしコース」③室内の掃除まで行う「室内清掃付きコース」がある。価格は月2500~8000円(税別)で、作業は月1回行う。別料金で庭の草刈りや墓掃除を追加できる。

 作業後は、建物の状態や郵便物の内容をまとめたリポートと、作業前後の写真を所有者にメールで送る。8月にはビデオ通話アプリを使って、ビデオ中継で空き家の状態を確認してもらう取り組みも行った。

 名古屋市在住の小坂井直美さん(65)は8月から、滋賀県甲賀市にある実家の管理を委託している。実家で1人暮らしだった実母が体調を崩し、名古屋市に呼び寄せたため、実家が空き家になった。小坂井さんは「家を定期的に管理するのは現実的に難しく、どうしようか困っていた。本当にありがたい」と話す。

 総務省によると、国内の住宅総数に占める空き家の割合は18年10月時点で13・6%で、比較可能な1958年以降で過去最高となった。人口減少や少子高齢化が進む中、2038年には3戸に1戸が空き家になるという民間予測もあり、空き家対策が課題となっている。

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