柿が堅調 15%高 家庭内需要引き続き強く

 柿が好値を維持したまま最盛期を迎えた。10月上旬(8日まで)の日農平均価格(各地区大手7卸のデータを集計)は1キロ276円と平年比(過去5年平均)15%高だった。好調な家庭内消費に加えて、スーパーで梨やブドウなどの夏果実が品薄高で展開されたことで秋果実も価格の居所が高めにあり、柿は堅調に推移している。

 せり人は「ピークに合わせ入荷量も増え、10月に入り競合果実のミカンが本格化したことで少し価格を下げたが、それでも家庭内消費は引き続き旺盛で、種無し柿の価格も去年より高めに推移している」と話す。スーパーでは「全体量が少なく高値基調が続いた夏果実に引っ張られて秋果実も堅調だ」と言う。

 日本園芸農協連によると、渋柿全体の出荷量は「8月の干ばつによる日焼け果や小玉傾向などを受け、今年産は、台風で出荷量を減らした昨年と比べてもやや少なくなる」と見込んでいる。

 主産地の和歌山では9月上旬まで夜温が下がらず着色が進まない果肉先行型が見られたが、10月に入り生育が一気に回復し、今年は前年と比べて5~7日早くピークを迎える。JA和歌山県農は「今年は小玉傾向ではあるが正品率が高く、上位等級が平均単価を押し上げている」と分析する。

 ピークの早まりを受けて、小売店の青果担当者は「出回りが少なく早く切り上がってしまうと、商品がそろわない心配が出てくる」と明かした。

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