[滋賀・JAこうか移動編集局] 野菜シリーズ、アイデア茶商品 忍者 “表舞台に” 農産物PR一役​​​​​​​

JAこうかの独自の農産物ブランド「忍シリーズ」。「忍美弓瓜(しのびきゅうり)みくちゃん」が収穫期を迎えている

 管内が甲賀忍者ゆかりの地として知られる滋賀県のJAこうかは「忍者」を前面に押し出した農産物販売戦略を展開している。「忍(しのび)シリーズ」と銘打った農産物ブランドや、巻物や手裏剣をモチーフにしたオリジナル商品の開発に力を入れる。“忍者の里”ならではの強みを生かして販路を切り開く。(北坂公紀)

 「忍者」を切り口にした販売戦略で代表的なのは「忍シリーズ」だ。白ネギ「忍葱(しのぶねぎ)」やニンジン「忍忍人参(にんにんにんじん)」など、「忍」を冠した複数のブランドで構成する。JAは「“忍者の野菜”というキャッチフレーズで売り込みやすい。実需や消費者の興味を引き、取引を進める上で追い風になる」(農産販売部)と手応えを感じている。

 シリーズは2012年に立ち上げた。厳しい栽培基準や出荷規格を満たした野菜が対象で、米と茶に次ぐ「第3の特産品」を目指して野菜の産地化に取り組む中、生産者の所得向上につなげるのが狙いだ。

 シリーズは主力の白ネギ、ニンジンに加え、ピーマンやキュウリなど計10品目。県内外のスーパーや飲食店を中心に販売されている。19年度のシリーズの生産者数は122戸で、初年度の12年度から10倍以上に伸びた。栽培面積も12年度(3・8ヘクタール)の5倍に当たる18・6ヘクタールに広がった。今後も品質を高めながら、さらに増産を進める方針だ。

 「忍者」にちなんだ商品開発もしている。巻物をモチーフにした特製容器でのリーフ茶や、手裏剣の形をした包装のティーバッグ商品を手掛ける。

 

巻物や手裏剣をモチーフにした特製容器の茶製品(滋賀県甲賀市で)
 巻物風の容器は直径7センチほどの筒で、販売時はリーフ茶を中に入れる。容器の外側に巻き付けられた説明書は巻物のように開くことができ、茶の歴史や入れ方などが書かれている。

 全て100グラム入りで「甲賀のお茶」(1400円)、「土山かぶせ茶」(1800円)、「朝宮茶」(2400円)の3種類。JAの直売所やホームページで販売している。

 JAは「“忍者の里”ならではの商品で、贈答向けに人気がある」(農産販売部)と強調する。

 忍者は14世紀初めの南北朝時代から江戸時代にかけて活動したとされる。最大の職務は情報収集で、現在のスパイに当たる。戦争のない近世になると農民になる者もいた。JAこうかでも、職員や管内の農家に忍者の末裔(まつえい)がいるという。

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