サフラン産地化 夢に全力 山口県防府市 園芸療法士の熊安さん

サフラン栽培を広める熊安さん。地場産の出荷を目指す(山口県防府市で)

 山口県防府市でハーブ園を開く熊安悦子さん(71)は、パエリアやブイヤベースに欠かせない香辛料の原料、サフランの栽培を県内で広めている。担い手不足の地域農業を元気にしようと、花の“癒やし効果”もあるサフランに注目。国内生産が少ない中、県産出荷を目標に部会を立ち上げ、現在は17人が取り組んでいる。

 アヤメ科の球根植物のサフランは、雌しべを乾燥させて香辛料や着色料に使われる他、薬用にもなる。一つの花からわずかな量しか取れず、国内では産地が限られている。

 熊安さんは臨床検査技師として働いていた時に園芸療法を学び、園芸療法士、認定心理士などの資格を取得した。その中で、ハーブ、特にサフランに魅力を感じたという。退職後は実家の畑を整備して「えこの里」を開園し、ハーブや野菜を栽培。ハーブ教室などを開きながら、サフラン栽培に取り組む。

 栽培は水稲収穫後の水田を有効活用できる。12月に球根を植え、5月にいったん掘り上げ乾燥させ、8、9月に定植して11月の開花を待つ。収穫物はハーブ教室などで自家消費しているが、熊安さんは今年育てた500個の球根を来年は2倍にし、生産者をさらに増やしたい考え。

 「ハーブも地産地消を目指せるはず。防府産のサフランを広め、園芸療法士として一生栽培を続けていきたい」と話す。

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