9月外食売上高 回復続くも勢い弱く 回転ずしはコロナ対策奏功

 9月の外食売上高(既存店)は、ファストフードと回転ずしの一部を除き、前年同月割れが続いた。新型コロナウイルスの感染再拡大に伴う8月の営業自粛は解除されたが、客足は大きく戻らなかった。居酒屋業態の回復は特に弱く、ワタミが焼き肉店への業態変更を打ち出すなど、コロナ禍の外食業界は厳しい状況が続きそうだ。

 居酒屋チェーン大手のワタミは49・4%減。居酒屋の比率が比較的小さいコロワイドは21・6%減だった。ワタミは居酒屋業界の将来性は厳しいとして、今後2年で傘下の居酒屋120店を焼き肉店に業態転換する。渡辺美樹会長は「焼き肉とすしは市場が成長する」とみる。ファミリーレストランなどを展開するロイヤルホールディングス(HD)、すかいらーくグループは前月より回復したが、小幅にとどまった。牛丼チェーン大手のゼンショーHDと松屋フーズHDはマイナス幅が拡大した。

 一方、回転ずしは、くら寿司(ずし)が7・9%増と、調査対象企業で最大の伸び。プラスに転じたのは7カ月ぶり。ファストフード以外の業態のプラスは、コロナ禍で初めて。人気漫画・アニメを使ったキャンペーンに加え、「新型コロナウイルスの感染防止策の徹底」(広報)が客を呼び戻した。レーンを回るすしを保護するカバーを防菌にした他、自動受付機で座席を案内するなど「店員との接触を減らした」(同)。ドライブスルーなども整備し持ち帰りは昨年の2倍に増えた。「新しい日常生活」への徹底した対応が、コロナ禍に苦しむ外食回復の先行事例となりそうだ。

 ファストフード全3社は、引き続き前年を上回っているが、前月より伸びが鈍化した。
 

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