農業Week開幕 スマート農機最前線 千葉

果樹園などに向く農業用無人車(14日、千葉市で)

 日本最大の農業・畜産資材の展示会「農業Week(ウイーク)」が14日、千葉市で始まった。同時開催の「国際ガーデンEXPO」などを含め、500社が出展。最新のスマート農業製品や資材をアピールした。新型コロナウイルス対策として、検温やマスク着用を徹底する他、オンライン参加にも対応した。リードエグジビションジャパン主催。16日まで。

 会場では小型無人飛行機(ドローン)や自動運搬台車、草刈り機など、人手不足に対応して作業を省力・軽労化するロボット農機が目立った
 

散布や運搬 お任せ


 ドローンメーカーのXAG JAPANは、農薬散布や収穫物の運搬を自動化する農業用無人車「R150」を発表した。バッテリー式で、フル充電で4時間の走行が可能。ドローンが使いにくい果樹園などに向く。

 薬剤散布用のタンク容量は100リットル。二つの散布スプレーは上下に200度、左右に290度回転し、幅広く噴霧できる。

 同社のドローンと同じ自動運転機能を採用した。位置情報を基にルートを設定して自動で走行する他、リモコン操作や作業者に追随する機能もある。傾斜15度まで対応する。バッテリーを15分でフル充電にする急速充電器も紹介。2021年内の発売を予定する。
 

自動水門や防虫照明


 北菱電興は、来春発売予定の水田用自動水門「アクアポート」を紹介した。水田の水位調整に機能を絞り、3万円台に価格を抑えた。

 二つの水位センサーを水田内に設置し、給水口の塩ビパイプに本体を接続。自動で給水と止水を切り替えて設定水位を維持する。単1電池4本で稼働するため、電源がない場所でも使える。

 本体は高さ42センチ、幅23センチ、奥行き19センチで重さは5・5キロ。価格は3万8000円ほど。同社は「取り付けも簡単。水管理の省力化に役立ててほしい」と期待を込める。

 

左から、北菱電興が来春発売予定の「アクアポート」。スピリッツの「害虫くん退散1号」。シシクアドクライスの階段昇降台車(14日、千葉市で)
 スピリッツは、ヤガ類などを寄せつかせない発光ダイオード(LED)照明「害虫くん退散1号」を出展した。畑や施設内に設置して害虫が活動しにくい波長の光で寄せ付けない仕組みだ。農薬散布回数の削減による省力化やコスト削減を期待する。

 本体は長さ約1・2メートル、直径25ミリ。10メートルほど光が届く。同社によると、施設カーネーションや露地のネギやタマネギ、キャベツなど20戸以上の農家が利用しているという。消費電力は18ワットで、家庭用電源が必要。価格は1本4万5000円(税別)。

 段差を越えられる台車や、荷物を載せたまま階段を昇降できる台車の出展も目立った。物流資材を扱うテイモーは、段差乗り越え台車「ロイターバウル」を実演。台車前方の二つの車輪が動いて最高4センチの段差をスムーズに越えられる仕組みになっている。同社は「ちょっとした段差で困っていたらぜひ試してほしい」と勧める。価格は5、6万円とし、別途送料が必要だ。

 シシクアドクライスは、階段を昇降できるゴムクローラー台車「HTーCUー1」で、試作品のハンドストッパータイプを紹介した。ストッパーで階段からのずれ落ちを防止できる。硬い平地なら2輪台車として使える。車輪タイプもある。同社は「荷物を載せたまま安定して階段の上り下りができる」と強調する。価格は9万4000円(税別)。

 

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