お待たせ! 住民の熱い声に応え朝市再開 感染対策きっちり 広島市の団体有志

「住民の協力があって再開できた」と喜ぶ代表の竹川さん(広島市で)

 広島市南区でボランティア団体有志が運営する「なだの朝市」は、新型コロナウイルスの感染拡大を受けて中止を余儀なくされたが、感染防止策を徹底することで再開にこぎ着けた。設立10周年を迎えた朝市の存続に向け、地域住民と一丸になって、安心して利用できる体制を目指す。

 朝市は向洋本町ボランティアバンクのメンバーが運営する。発足前に地域の65歳以上の230人にアンケートをしたところ、1人暮らしが多く「地元の商店が減って買い物が不便だ」という声が多く集まった。住民の要望を受ける形で2010年7月、有志数人で朝市を始めた。

 毎月第3土曜日、地元の向洋本町会館敷地内で開催。「買い物ができる交流の場」として好評で、品ぞろえを豊富にするため、近隣の生産者から仕入れる他、JA広島市青崎支店も協力出店する。

 1、5月はイベントを開くなど地域の暮らしに根付いた朝市だったが、コロナ禍を受けて3月から6月まで開催を中止。7月にいったん再開したが、感染再拡大を受け8月も中止した。設立10周年の節目に起きた初の中断で、住民からは「誰とも会わず一日を過ごすこともある。朝市に行けば知っている人が多く元気が出る」「あって当たり前の朝市がなくて寂しい」と、再開を強く望む声が上がっていた。

 住民の声に応えるため、メンバーは徹底した予防策を検討。マスク着用を呼び掛けるちらしやポスターを作り町内の回覧や掲示板で周知し、来場者全員の検温と入場制限、レジの分散などを行った。籠や机も毎回消毒し、待機場所の椅子も間隔を開けて設置した。会場配置図を作り、メンバーの担当場所、役割分担を細かく決めた。

 県内の感染状況をチェックし、帰省が多くなる時期は朝市の中止も考えるなど、臨機応変に対応する。毎回終了後は次回に向けて改善会も開く。

 代表の竹川公治さん(73)は「コミュニティーの場を絶やしたくないというメンバーや住民の思いが一致して再開できた。コロナ対策は住民の協力も必要。活動が続けられるよう努力したい」と語る。
 

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