福祉施設産の有精卵使用 ジェラート進化 “卵掛けご飯”イメージ 静岡・JA遠州中央

有精卵を使った「ときめきジェラート」(静岡県磐田市で)

 地元農産物を使ったオリジナルジェラートを販売する静岡県のJA遠州中央が農福連携で商品化した、玄米と有精卵を使ったジェラート「有精卵 卵かけにこまる玄米」が好評だ。有精卵は地元の社会福祉法人が生産しており、労働力の提供ではなく、原材料供給といった新しい形での農福連携として注目を集めている。

 2019年7月に発売した「ときめきジェラート」玄米味を一工夫しようと、JAと製造委託する「じぇらーとげんき」の木村晃治社長と米に合う食材を検討。社会福祉法人明和会が販売する有精卵に着目した。

 明和会は自立支援事業の一環で農産物を栽培しており、入所者2人が鶏を飼育し有精卵を生産している。一般的に有精卵は流通が不安定で高価なため、加工品に使うことは少ない。しかし明和会からは比較的安く、安定して仕入れられることが分かった。

 JAと木村社長は、卵掛けご飯をイメージした新商品の開発を開始。JA管内産「にこまる」の玄米を使ったジェラートの中央に、卵味のジェラートを入れた。玄米の香ばしい風味と卵の甘味の二つを合わせて食べると、よりおいしくなるよう工夫を凝らした。

 同法人の農業部門を担当する黒田真成さんは「外部からの評価は利用者のやりがいや幸せにつながる。一生懸命作った卵をおいしいジェラートにしてもらえた」と喜ぶ。JA営農企画部の藤原真寿美部長も「労働力の提供ではなく、違った形で農福連携もあることを示せた。販売することで、入所者の喜びにつながってほしい」と話す。

 ジェラートのラインナップは、今回の商品を合わせて玄米や茶、イチゴなど全部で14種類。磐田市のJAファーマーズマーケット「見付どっさり市」「磐田南部どっさり市」、森町の農産物直売所「森の市」で販売している。

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