[愛媛・JAえひめ南移動編集局] 餌はブロッコリー 茎をもぐもぐ ウニ特産に

ブロッコリーの茎を食べて育つガンガゼウニ(愛媛県愛南町で)

 愛媛県愛南町は、ブロッコリーの茎を餌にしたウニの養殖の試験に取り組んでいる。駆除対象のガンガゼウニの生息数を抑えるのが狙い。ウニは「ウニッコリー」として商品化し、町の新たな特産品にする考えだ。

 同町水産課によると近年、水温上昇の影響などで、漁港の沿岸を埋め尽くすほどガンガゼウニが増えている。ウニによって海藻が食べ尽くされる「磯焼け」は、地域で盛んなタイや貝の養殖に悪影響を及ぼす。ガンガゼウニの針には毒があり、漁業従事者や観光客のダイバーらにとっても迷惑な存在だという。

 町が駆除を始めたものの、思うように効果が出なかった。2018年11月からは、漁業者の手取り確保も期待できる養殖の研究に着手。特産の河内晩柑の果皮なども与えたが、特によく食べていたブロッコリーを餌にすることにした。

 町は地元のJAえひめ南に相談。JAの南宇和野菜選果場で出荷調製時に発生する、廃棄処分のブロッコリーの茎を無償で提供してもらうことになった。ガンガゼウニは町内にある海洋資源開発センターで管理されている。ウニ500匹に対し週2回、ブロッコリーの茎10キロを与える。

 ガンガゼウニは、苦味やえぐ味があり食用に向かないとされていたが、ブロッコリーを食べさせると、ほんのり甘くまろやかな食味に変わるという。11月から約1カ月間育てて、県内の飲食店に試験出荷する予定だ。

 水産課水産振興係の清水陽介さん(37)は「廃棄される野菜を使いながら漁業を守る取り組み。地元で持続可能な仕組みで町のPRにつなげたい」と話す。

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