冬至の商材 低調 カボチャ、ユズ1~2割安

 21日の冬至を控え、主要商材のカボチャ、ユズの相場が平年の1~2割安と低調だ。カボチャは国産、輸入品ともに不足気味だが、野菜全体の安値もあって上昇に勢いを欠く。豊作傾向のユズは、一般消費用は荷動きが良いが、業務筋向けの上位等級が停滞。週末の販売に向けて出荷はピークを迎え、相場は小幅に上げる見通しだ。

 カボチャは、上旬の大手7卸の販売量は655トンと、平年(過去5年平均)よりも8%少ない。ただ、中旬(14日まで)の日農平均価格は1キロ159円と、平年(過去5年平均)の14%安にとどまる。

 卸売会社は「北海道産の在庫が前年より少なく品薄傾向だったが、野菜全般の低迷に引きずられ相場が伸び悩んでいる」と指摘。12月から出荷が始まった鹿児島産は「台風で一部まき直しは出たが、出荷ペースは例年並みに追い付いている」(JA鹿児島県経済連)。同連の出荷量は1日30万トン程度で、今週後半から年内のピークを迎える。

 東京市場で12月入荷量の6割を占める輸入品も少ない。農水省の植物検疫統計によると、1週目の検査数量は268トンと前年のわずか13%。輸入業者は「メキシコが熱波で生育が止まった。本来は上・中旬がピークだが今年は来週後半から年明けにずれ込む」とみる。

 食用や風呂など幅広く消費されるユズは、潤沢な出回り。大手7卸の上旬の販売量は167トンと、平年を30%上回った。出荷ピークを迎えているが、中旬の日農平均価格は1キロ415円と平年の17%安にとどまる。

 JA高知県によると、「秋口に適度な降雨もあって肥大が進み、2L・3L級の大玉の割合が例年よりも多い」という。卸売会社は「小売り向けの1箱5キロの大箱は前年以上の注文が入り堅調」とする一方、「上位等級はコロナ禍で業務筋の仕入れが鈍り、地方市場への転送も減っている」(同)ため、相場を下押ししている。

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