鳥インフル 養鶏場未発生も野鳥で陽性 各地 最大級の警戒

 養鶏場での高病原性鳥インフルエンザが未発生の地区で、野鳥関連に陽性が見つかるケースが発生している。17日までに全国7市町に上り、当該自治体は、養鶏場に消毒の徹底を促すなど警戒を強める。野鳥は移動するため、周辺地域や近隣県も注意が必要だ。
 
 7市町では、死亡した野鳥や野鳥のふん便、地域で採取した水からウイルスが見つかった。これとは別に、北海道古平町と大分県宇佐市では遺伝子検査で陽性を確認し、確定検査を予定する。

 鹿児島県出水市では、鶴のねぐらの水や野鳥のふん便、計7件で陽性を確認。7市町中では最多だ。市内では同ウイルスによる野鳥の死亡や養鶏場での発生はないが、市は「ウイルスそのものが見つかっていることには警戒が必要。養鶏場にウイルスが入ることは何としても防ぎたい」(農政課)としている。

 市はウイルスが見つかった場所の周辺に週2回、消毒用の消石灰を散布。市内の養鶏場には消石灰や消毒液を配り感染防止対策の徹底を促す。

 新潟県阿賀野市も、野鳥の死亡や養鶏場での発生はないが、ハクチョウや野鳥の飛来地として知られる瓢湖(ひょうこ)で採取した水と野鳥のふん便の計2件で陽性が確認されている。市は養鶏場周辺の消毒の徹底に加え、外部の人を入れないことや防鳥ネットの点検などの徹底を促す。

 野鳥関連のウイルス確認は、11月ごろから目立つようになった。陽性が確定した件数は全体で17件に上り、北海道から九州まで分布している。

 環境省は「発生が多い年と傾向が似ている」(鳥獣保護管理室)と指摘。発生地点や周辺の消毒を徹底するよう呼び掛けている。
 

北海道・東北 気を引き締め防疫


 北海道音更町で約1万羽の産卵鶏を飼養する「竹内養鶏場」の代表、竹内康浩さん(38)は「明日はわが身。農業者にできることは限られているもののできる限りの感染対策を行うことに尽きる」と話す。

 出入り口周辺には消石灰を設置し、鶏舎に入るときに履き替える長靴も用意している。ネズミや野鳥が侵入しないように金網も補修している。また、渡り鳥が来る11月から5月の大型連休までは、警戒時期として強く認識し、消毒体制も強化している。

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