米粉用米の需要最大 21年度見通し コロナ禍でも堅調 生産追い付かず

 2021年度の米粉用米の需要量が前年度から4000トン増え、過去最大の4万トンとなる見通しとなった。日本米粉協会が18日、主要な製粉会社への聞き取りに基づく予測値を公表した。新型コロナ禍でも需要は底堅く、大手の小売りなどが商品開発に注力し、市場が活気づいていることを踏まえた。一方、生産量は需要量に達しておらず、増産が引き続き求められている。
 
 20年度の需要量は3万6000トンの見込みで前年から横ばい。市場の活況を踏まえ増加を見通していたが、新型コロナ禍で下振れした。土産品など業務用の消費減少が響いた。

 一方、巣ごもり需要が高まり家庭で料理・菓子用に使う需要は増加。イオンがプライベートブランドで米粉のミックス粉や麺類商品を発売したり、菓子メーカー・シャトレーゼ(甲府市)が米粉パンを販売したりするなど全国展開するメーカーや小売りが商品開発を活発化させている。

 21年度需要予測はこうした情勢や、訪日客向けの業務用需要の回復を織り込んで予測した。協会は「今年もコロナ禍の中で米粉の市場は健闘した。今後コロナで訪日客が見込めなくなっても、需要が大幅に減るとの悲観はしていない」と話す。世界で拡大するグルテンフリー需要に対応して米粉の輸出も始まった。

 米粉用米の20年産の生産量は3万3000トンの見込み。前年より5000トン増えたが、需要量には達していない。21年産では、主食用米の需給安定に向けて、米粉用を含む非主食用米への大幅な転換が課題となっている。

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