「キャベツウニ」商標に “厄介者”に規格外与え養殖 神奈川県水産技術センター

キャベツを食べるムラサキウニ(神奈川県三浦市で=2017年6月)

 神奈川県水産技術センターは、海藻類が食べ尽くされる「磯焼け」の原因として駆除されたムラサキウニに規格外のキャベツを与えた「キャベツウニ」を商標登録した。甘味成分が多い一方で苦味成分が少なく、天然ものに比べ磯臭さがないのが特徴。販売周知などに活用する。

 商標登録は10月21日付。生鮮のウニと、ウニの加工水産品が対象だ。

 同センターでは「商標登録は単にウニにキャベツを餌として与えているのではなく、磯焼け対策として駆除されたムラサキウニを規格外のキャベツで育て、食材として活用している背景があることを説明するのが狙い」と強調する。県の許諾を得れば、漁業者や水産関係団体は無償で商標を使える。使用に関する申請手続きは来年4月に開始する予定だ。

 同センターは5年ほど前から三浦市の農家らから規格外のキャベツや外葉を入手し、養殖の研究を進めてきた。その後、県内の漁協や民間企業に技術指導し、現在では販売もされている。他にも県内各地でアスパラガス、ハクサイ、ブロッコリーなどの野菜、ミカンの皮を与えた養殖が進められている。

 県沿岸ではムラサキウニやガンガゼといったウニが増え、磯焼けが深刻化。温暖化で冬場も海水温が下がらず、ムラサキウニが生息しやすくなったとみられている。

 同センターは「磯焼け救援隊キャベツウニ」「菜食系キャベツウニ」も7月に商標登録の申請をしている。

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