結球野菜が大幅安 平年の半値 業務苦戦響く

 結球野菜が、平年よりも大幅に安い相場で推移している。ハクサイは豊作で出回りが多く、相場低迷が長期化。2月中旬の卸売価格は平年の半値だ。キャベツやレタスも、2月に入り気温上昇や降雨で増量し、同3、4割安となる。新型コロナウイルスで業務需要が滞る中、産地や小売りは幅広い調理法や旬の味を訴えて消費を促す。

 各地区大手7卸のデータを集計した日農平均価格は、ハクサイが1キロ36円と平年(過去5年平均)比50%安。7卸販売量は1月から平年よりも1割多く、2月上旬は7377トンと平年を3割以上も上回り、潤沢な出回りが続く。寒波の影響で年明けの入荷が減り、価格が上昇した他の結球類と違い、昨秋から相場安が続いている。

 長引く低迷は、近年の天候不順も影響している。JA全農いばらきは「ここ数年は毎年、台風や豪雨の影響を受けてきた。契約分をしっかり出すためにも、各産地は余裕を持って作付けしていた」と明かす。供給責任を果たすためだが、今季のように作柄が良いと相場低迷になり、苦慮する。

 鍋や漬物用など、飲食店や宴会の注文が入らないのも、苦戦が続く理由だ。頼みの小売りも、「春物中心の売り場に切り替わって鍋商材の棚は縮小し、荷動きが鈍い」(卸売会社)という。

 首都圏のスーパーは、4分の1カットを75円(税別)と、前年より約20円安く販売。「ギョーザやサラダなど幅広い用途を提案し、消費を促したい」(同)考えだ。

 キャベツとレタスも、2月に入って急落。中旬の日農平均価格は、それぞれ1キロ61円、143円と、ともに1月から3割下げ、それぞれ平年比36%安、32%安を付ける。

 両品目とも、2月上旬の7卸販売量が同時期では過去5年間で最多となった。「低温と干ばつで遅れていた生育が2月に入り一気に進んできた」(東日本の経済連)ことが要因。3月のピークに向け増量基調が続く。

 各産地は、旬を迎える春キャベツの柔らかさや甘味、レタスは免疫力向上などの機能性を訴求し消費拡大を促す。
 

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