[未来人材] 34歳。青年部副委員長 イベントを積極展開 動画作り魅力発信へ 宮城県色麻町 橋本拓未さん

出荷間際の牛の世話をする橋本さん(宮城県色麻町で)

 宮城県色麻町の橋本拓未さん(34)は、JA加美よつば青年部色麻支部の副支部長としてさまざまなイベントに参加し、農の魅力を発信している。「消費者に農業をもっと身近に感じてもらいたい。応援してもらえる仲間を増やしたい」と、農業の理解醸成活動に情熱を注ぐ。

 学生時代から農業に興味のあった橋本さんは、仲間を増やそうと、21歳で就農すると同時にJA青年部へ加入した。一貫して青年部活動に取り組む中で、28歳の時には副委員長となった。

 「自分だけではなく、一人一人がやる気を持ち青年部活動に取り組めるよう、できることをどんどんしていこう」と、活動を活性化。多くのイベントに参加していった。

 現在は地元の商工会と共に、祭りへの出展やイルミネーションイベントに協力。小学校での田植え体験やジャンボカボチャ大会といった食農教育体験、県内の青年部員らと合同で仙台市で直売イベントも開くなど、青年部の活躍の場を提供してきた。

 新型コロナウイルスの影響でイベント参加が難しくなる中、新たな挑戦も始めた。県青年連盟と動画投稿サイト「ユーチューブ」で、米が水田から食卓まで届けられる様子を投稿することを計画し、撮影は順調に進んでいるという。

 青年部活動とともに、農業技術の向上にも力を注いできた。繁殖ではせりに向けて血統や体躯(たいく)にこだわる生産者が多い中、意識しているのは「子牛の胃袋をどれだけ充実できるか」という点だ。せりを経て肥育段階になった時に増体や肉質の良い牛となるよう、粗飼料などの量を調整しながら、食いつきが良く健康な子牛を飼育している。

 橋本さんの生産する子牛は他の生産者より一回り小さいこともある。しかし、市場からの評価は高く、好値で取引されている。「肥育農家から『いい牛だったよ』と言ってもらうのが何よりの励み」と笑顔を見せる。

 今年からは新たに、宮城県内では珍しい雪下ニンジンの栽培に向けた準備を進めている。「農業は面白いものだということを、もっと多くの人に知ってもらいたい」。農業と地域活動の両立でやりがいを見いだしている。
 

農のひととき


 「和牛繁殖は自分で時間をやりくりしやすいのも魅力」と橋本さん。以前からアウトドア派だったが、最近は狩猟免許を取得。散弾銃を手にキジやマガモなどを狙う。また猟友会の一員として、近年町内で被害が増えているイノシシなど、有害獣の駆除もしている。妻も鉄砲の免許を取得。休日には夫妻でクレー射撃に汗を流す。

 

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