ゲノム編集「苗」披露 5月中旬配布へ 筑波大学など

筑波大学の実験用温室で生育する「シシリアンルージュハイギャバ」(23日、茨城県つくば市で、代表撮影)

 筑波大学と同大学発ベンチャーのサナテックシードは23日、ゲノム編集技術で開発したトマトの初となる一般栽培に向けた説明会をつくば市で開いた。この「シシリアンルージュハイギャバ」は、ストレス緩和や血圧上昇を抑制する機能性成分「GABA(ギャバ)」を通常のトマトより4、5倍多く含む。5月11日から発送する。

 ゲノム編集は植物の遺伝子の一部を切断し、狙った部分に変異を起こす品種改良技術。「シシリアンルージュハイギャバ」は、GABAの生成を抑制する遺伝子を機能しないようにした。栽培希望者は今年2月まで募り、家庭菜園を楽しむ消費者ら5000人を超える応募があった。

 配布する苗は1人4ポットで、液肥や土壌改良材などもセットにしている。計2万本分を配る。暖かい九州・沖縄から配り、東日本へ広げていく。LINEで栽培をサポートして、栽培に挑戦する消費者の疑問に答える。

 苗の配布と平行して一般流通の準備も進める。全量を契約栽培として、ピューレなどの加工品として今冬から販売を始める予定だ。種子から果実まで生産・販売を一貫する。

 ゲノム編集作物をめぐってはサナテックシード社が2020年12月、厚生労働省にゲノム編集食品として同品種を届け出て、国内で初めて受理された。

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