3人寄れば 誰でもファイター 米消費拡大に挑む 北海道留萌地区農協農産対策協

申請さえすれば変身できる“コメファイターネオ”とその後ろ姿(留萌市で=留萌振興局提供)

楽しく 明るく 地元産PR


 北海道留萌地区の農協農産対策協議会は、留萌振興局とタッグを組み、「るもい米普及戦隊コメファイターネオ」で米のPR作戦を展開する。全国各地に米や農作物の戦隊はいるが、ファイターネオは衣装や付属品を貸し出す仕組みで、3人そろえば誰でも“変身”できることが特徴だ。しゃべらない、うなずくだけ、敵はいないなどルールも取り決め、楽しく明るく留萌の米をアピールする。(尾原浩子)
 
 留萌地区は道内では山間部が多い米どころ。過疎高齢化が進み、家族経営の農家が水田を守っている。コメファイターは2005年にスタートし、15年にリニューアルして続けてきた。

 コメファイターネオの衣装はすべて特注。普及戦士は3人で、ななつぼしレッド(赤)、ゆめぴりかイエロー(黄)、もちブルー(青)。ブルーはもち米品種「風の子もち」「はくちょうもち」を担当する。

 コンセプトは「大変なこともあるけれど、いつもにこにこ笑顔」。規則さえ守れば誰にでも衣装を貸し出せる。性格もそれぞれ決まっていて、イエローは抜群のおいしさを表すゴールドのよろいをまとった美女戦士、好物は炊きたて“つやつや”の白飯だ。レッドは熱血漢で好物は梅干しのおにぎり。ブルーはマスクには鏡餅、腰にはきねを携える。いつでも餅つきができるよう、態勢は万全だ。

 振興局は、コメファイターネオになりたい人に向け、着用方法など留意点を細かく設ける。サイズが合わない場合などの調節方法も説明し、どんな人でもすぐに変身できるのがミソだ。規定では敵はいない。誰かと戦うというより、願いはただ一つ、米普及だ。

 活躍の場は祭りや幼稚園、小学校など。米のPRをすることが貸し出しの条件で、コメファイターネオは言葉を発しないこともルールとなっている。

 これまでは田植えや稲刈りなど農繁期のシーズンには毎月のように貸し出し、農作業の盛り上げ役となってきた。現在はコロナ禍でイベントや祭りは自粛するケースが多いものの、コメファイターネオを通じ、米の需給緩和の中で少しでも米のPRや食育をして、地元の米農家や産地に興味を持つ契機としたい考えだ。

 振興局は「感染対策を徹底して米イベントをする場合、コメファイターネオが登場すれば、少しでも話題になる」と願う。JAるもい専務で協議会の橋村勉会長は「ファイターに扮(ふん)した青年部のメンバーらと米キャラバンに行ったこともある。コロナ禍もあって場面は少ないが、大変好評だった。コロナ禍が収まればJAるもいとして、ファイターを活用しながら米の地産地消を進めたい」と語る。

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