本紙の年間キャンペーン「フードエイジ」に専用ワッペンを描いてくださった漫画家の荒川弘さんは

 本紙の年間キャンペーン「フードエイジ」に専用ワッペンを描いてくださった漫画家の荒川弘さんは、20歳になるまでゴールデンウイークで遊びに出たことがなかったそうだ。漫画『百姓貴族』の中で明かしている▼連休中は農作業シーズン真っ盛り。酪農家で育った荒川さん。行楽客を横目に汗を流し、勤め人がうらやましく思うこともあった。漫画には、交通渋滞のニュースにほくそ笑む父も描いている▼だが去年、今年と、連休の様子はいつもの年とは違っている。コロナ禍で、場所によっては行楽客が減っている。都会の人が来ないとなると、どこか物足りない。いつもの年なら、連休で遊びに来ていた孫に会えないのも寂しい。行楽客を相手にしてきた観光農園や直売所は、寂しいどころではない。収入減に直結する▼〈答が出ずに生きてる事はためいきだけの生活〉。井上陽水さんの曲、その名も「いつもと違った春」の冒頭である。いつもと違った春に、解決の答えが出ないと、ため息だけが漏れる▼連休はあと少し。うらやましく思うこともあったが、いつもと同じ春に早く戻ってほしい。歌詞は〈落ち着く先はいつものドタン場だろう〉で1番が終わる。そんな終わり方だけは勘弁してほしい。
 

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