憲法を読んだのは、中学の社会の授業が初めてだった

 憲法を読んだのは、中学の社会の授業が初めてだった。戦争放棄の9条、法の下での平等の14条など、特徴的な部分を習った。条文だけでなく、前文が大事だとも教わった。ただ書かれた内容は、ほとんど記憶に残っていない▼憲法記念日を前に、改めて前文を読んでみた。終戦直後の焦土から、国民の自由を確保し、主権在民をうたう。平和主義の下で国を再建していこう、国際社会で責務を果たし協調しようという、憲法の基本姿勢に触れた気がする▼「全世界の国民が、ひとしく恐怖と欠乏から免れ、平和のうちに生存する権利を有する」「いづれの国家も、自国のことのみに専念して他国を無視してはならない」。こうした理想を、全力を挙げ達成すると誓う▼5月3日になると、毎年護憲派と改憲派が9条を中心に意見を飛ばし合うのは知っている。しかし個人で何か憲法にまつわることをしてきたわけではなかった。連休の中の一日というくらいの感覚でいた▼今年は外出もままならない。全条文を読み直すほどの気力は出そうにないが、在宅時間を使ってせめて前文を、また読み直してみるとしよう。護憲か改憲かの難しい議論の前に、施行時の熱意を感じ、憲法と親しむ日であってもいいだろう。
 

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