こいのぼりもステイホーム

 こいのぼりもステイホーム。近所の農家が、緊急事態のせいかこいのぼりを取り込んでしまった。何とも寂しい「こどもの日」だ▼こいのぼりのさおの先の「矢車」には、邪悪な物を射る魔よけの役割があるというから、コロナ退治に力を貸してほしい。子どもも巣ごもりを強いられる祝日。スポーツ庁によると、コロナ禍中で外遊びが減ったせいで、子どもの体力が落ちている。昨年の最初の緊急事態宣言後、大阪府内のある小学校では、鬼ごっこで骨折する児童が1カ月で4人もいたという▼埼玉県医師会の調査では、コロナ以前ですら、しゃがみ込んだり、前かがみになったりできない子が4割もいた。コロナは、友達との時間だけでなく、体力や筋力も奪っていく。スポーツ庁は、運動機能低下によるけがの増加を懸念し「子どもロコモ注意」を呼び掛ける▼児童文学作家の灰谷健次郎さんは生前、競争原理を学校に持ち込み「生命を分断」する今の教育を批判。自然や生き物に触れる大切さを説き、「命のつながりのないところに美しいものはない」と言った(『子どもに教わったこと』)▼きょうは、自然や人とのつながりが薄れ、行き場と居場所をなくす子どもたちの未来を考える「大人の日」でもある。

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