静岡・突風被害 二番茶へ復旧急ぐ ボラ駆け付け がれき撤去

傾いた防霜ファンの制御盤が付いた電柱と防霜ファン(4日、静岡県牧之原市で)

 1日に竜巻とみられる突風が発生した静岡県牧之原市では連日、復旧に向けてがれきの除去作業などが進む。4日、市職員らボランティア約100人が茶園で作業した。ただ、飛来したがれきが茶樹を傷め、二番茶への影響を懸念する声が上がる。防霜ファン倒壊や農業用施設破損といった被害もあり、復旧には時間がかかる見込みだ。(木村薫)
 
 「就農して20年。こんな被害は初めてだ」と市内の茶農家の男性(47)は振り返る。

 2日早朝、布引原地区の茶園60アールを確認すると、近隣の建物からがれきやガラス片、金属片、木片などが飛来していた。30アール分の一番茶が収穫前だったため、家族4人で急いで除去作業を進め、4日までに収穫を終えた。

 除去したがれきなどは肥料8袋分。周囲はがれきが散乱する他、防霜ファンが傾き、電線がたるむ。男性は「約50日後、二番茶の収穫を迎える。それまでに施肥や防除の必要がある。早く復旧して、安心して栽培したい」とこぼす。

 別の茶農家の男性(49)は同地区の茶園10アールが未収穫だったが、葉の傷みや新芽のちぎれがあり、一番茶の収穫を諦めた。男性は「整備を進めて二番茶に力を入れたい」と気持ちを切り替えた。

 早期復旧へ向け2日以降、近隣住民や市内の企業社員らが連日、ボランティアとして損壊家屋のがれきの除去などを行う。4日は市や市社会福祉協議会の職員ら約100人が、茶園で木の根元近くまでがれきなどが残っていないか、手作業で確認して除去していった。

 同地区にあるJA静岡経済連の牧之原物流センターでは、農薬を保管する倉庫の屋根と入り口のシャッター三つが破損した。倉庫にあった農薬は、無事であり施錠できる肥料倉庫に移して品質を確認している。倉庫の復旧には1カ月ほどかかる見通しだという。夏目英俊センター長は「経済連の他拠点と連携しながら、影響を最小限に抑えたい」と話す。

 管内のJAハイナンでは茶園の他、イチゴハウスの倒壊やJA茶業営農センターの窓ガラス、業務用車、職員の自家用車の破損などを確認した。

 市によると4日午後5時現在、茶園15・5ヘクタール、農業用施設35棟、防霜ファン28本の倒壊などを確認している。停電の影響で、茶工場では操業が停止し、生葉3・5トンが加工できない影響も出たという。
 

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