梅酒・シロップの手作りキット 埼玉・越生町特産「べに梅」使用 CHOYA
埼玉県越生町特産の梅を使った、梅シロップと梅酒を作るキットが5日、京都市と神奈川県鎌倉市にある梅体験専門店「蝶矢」に登場する。JAいるま野越生梅部会のブランド「べに梅」を使った数量限定品だ。
「べに梅」は、薄皮で完熟するとフルーティーな香りが特徴の固有種。表面に紅色がさすことから名付けられた。
今回、「CHOYAshops」(大阪府羽曳野市)が取り扱いを始める「蝶矢梅キット」は、S(1杯分)、M(3杯分)、L(6杯分)の3種類。Mは「べに梅」3粒と金平糖や氷砂糖など5種類から選べる砂糖、ボトルからなる。酒は別売り。酒を入れると梅酒となり、入れなければ梅シロップになる。これまで「鶯宿」「白加賀」といった他県産の梅を使ったキットが販売されており今回、越生町産の「べに梅」が加わった。
同社のお薦めは、金平糖とブランデーを組み合わせた梅酒。「べに梅」の新たな楽しみ方を追求し、試作を重ねてきた。レモンのような爽やかな香りと力強い酸味を味わえる。
吉原保雄部会長は「越生町の梅をPRできる良い機会。多くの方に香りを堪能してもらいたい」と話す。
同社の菅健太郎社長は「地域の歴史や風土に根差した梅の個性に着目している。農家と町、JAに共感してもらい発売できる。今後も梅文化を次世代に継承できるよう活動していきたい」と話した。(埼玉・いるま野)