米作り百寿まで 95歳、衰えぬ情熱 広島・東広島市の正原さん
集荷、苗準備はJAが支援 元気の秘訣は囲碁
米作りは、妻の法子さん(92)と夫婦二人三脚で作業してきた。3年前に法子さんがけがで作業できなくなってからは、1人で米を作る。
田植えから出荷準備までを1人でこなし、トラクターやコンバインもさっそうと乗りこなす。乾燥調製から袋詰めまでを機械化し、袋詰めした米は、米袋用昇降機を使って積み上げる。
集荷はJA広島中央に委託。昨年は足が痛むようになり、農作業がつらい時期もあった。だが治療しながら水田の水管理や草刈りなどをしっかり行い、210袋(1袋30キロ)をJAに出荷した。
元気の秘訣(ひけつ)は趣味の囲碁だ。毎週土曜日は地域センターに通い、真剣勝負に情熱を燃やす。腕前は所属する会の4段で、大会での優勝経験もある。地域の最高齢プレーヤーとなった今も、勝つことにこだわり、体調には誰より気遣う。体調の良しあしで勝負が決まるからだ。
苗の準備や機械、米の出荷について、JAの存在は欠かせないという。「76年間ひたむきに農業と向き合ってきた。米作りは体が動く限り続けたい。100歳まで現役農家を続ける」と話す。(広島中央)