農機 交通死亡事故減らず 8割単独、誤操作が主因 昨年23件

 トラクターなど農耕作業用自動車が絡んだ交通事故のうち、死亡事故はほとんど減らず、横ばいで推移していることが警察庁の集計で分かった。死亡事故の8割が単独事故で、その要因はハンドルなどの「操作不適」が7割を占めた。警察庁は農水省と連携して確実な運転操作や、シートベルトとヘルメットの着用などを呼び掛けている。

 警察庁がまとめた「農耕作業用自動車の交通事故発生状況」によると、2020年の死亡事故は23件、重傷事故は31件。この10年で見ると、重傷事故は60件台から減っているのに対し、死亡事故は20~30件台と横ばいで推移している。

 16~20年の5年間をまとめると、死亡事故(149件)は、道路からの転落などの単独事故が84%で大半を占める。一方、重傷事故(184件)は追突が54%で過半だった。単独事故の71%は「操作不適」によるもので、その半数はハンドル操作が原因。追突事故は全てが「第2当事者」で、追突された側だった。

 5年間の死亡事故のうち、当事者が65歳以上は84%。80歳以上に限定しても38%で、高齢者の事故が多い。死亡・重傷事故が多かった県は新潟県の30件がトップ。鹿児島県の20件、兵庫県16件、長野県15件が続いた。

 月別では5月と9、10月が多く、農繁期に集中する。時間帯別は単独事故が午前10時~午後6時の昼時間帯が多い。追突事故は薄暗くなる午後4~8時と夜に集中する。

 ハンドル操作の誤りや道路から転落する単独事故を防ぐため、警察庁は確実な運転操作と左右ブレーキの連結を確認するよう呼び掛けている。夜は後続車から追突されて事故になる場合が多いため、低速車マークの取り付けや反射材の貼り付けを要請している。

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