運営するキャメル珈琲(東京都世田谷区)は、商品開発に当たり「安心とおいしさの観点から国産原料の使用にこだわった」という。同県産のアールスを使うことで「自然なメロンの味わいを感じられる商品に仕上がった」と話す。発売から1週間で交流サイト(SNS)で話題となり、その後も売り上げは好調だ。酒や牛乳で割る飲み方やかき氷やバニラアイスにかける食べ方など、購入者が発信する独自のアレンジも多様化している。
運営するプロントコーポレーション(港区)は、「糖度が高く、目指す味に近かった」ことから、海外産を含めた多くのメロンから肥後グリーンを選んだ。“本物”のメロンを使ったカフェメニューの珍しさから「予想以上に売り上げている」(広報担当)と話す。
ネット検索大手のグーグルでの検索頻度を指標にする「グーグルトレンド」によると、「メロンソーダ」の検索頻度は、この5年間で増加傾向にある。
メロンソーダにヒントを得た、メロンの新たな楽しみ方の提案も広がる。JA全農広報部は5月、「大人げないメロンクリームソーダ」と名付けてツイッターで紹介。半分に切ったメロンをくりぬき、炭酸飲料を入れて果肉やアイスクリームを浮かべた豪華版で、インパクトの大きさから9・1万件の「いいね」が付き、反響を呼んだ。ブームに乗じてメロンの生果実にも関心を集め「消費拡大につなげたい」(全農広報企画課)と話している。