ポムダムール(東京都新宿区)は、りんごあめ専門店「ポムダムールトーキョー」を展開する。りんごあめには青森県産リンゴを使う。製造には同社の特許技術を用い「リンゴ本来のおいしさや香りを生かす、あめのかけ方が特徴」(池田喬俊社長)。
リンゴの味が素直に楽しめる「プレーン」の他、カカオパウダーや抹茶でコーティングされたものなど味の幅が広がり、見た目もカラフルで季節ごとに違った味が楽しめる。客層は、女性や若者を中心に裾野が広がり「意外と男性のお客さんも多い」(池田社長)という。休日や学生の長期休みの期間は特に販売が好調で、多い時には1日に1000個近く売り上げる。
同社は、手に収まりやすいサイズ感と、簡単に手作りできることから「子どものいる家庭をはじめ、多くの客層から支持を得た」と分析する。リンゴの収穫時期に合わせた期間限定販売で、今年は11月から来年2月ごろを予定する。
ネット検索大手のグーグルでの検索頻度を指標にする「グーグルトレンド」によると、「りんごあめ」の検索頻度は2022年ごろから急激に増加している。写真映えに加え、韓国のフルーツあめの流行や、食べる時のカリカリとした音が「ASMR」系と呼ばれる視聴覚に訴える動画ブームにも乗って人気が高まったとみられる。
主産地のJA全農あおもりは、同県産リンゴの消費拡大に向けたレシピ提案の一つとして主力のサンふじを使ったりんごあめのレシピを公開。同JAは、手軽に作れるりんごあめを通して「生食の消費をさらに伸ばしたい」(広報担当者)と話す。
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