[注目あぐりデータ]主食用米などの作付け面積
農水省によると、14年産は147万ヘクタールだった主食用米の作付面積は、23年産は124万ヘクタールと、10年で16%減少した。一方、作付けが大きく拡大しているのが、飼料用やWCS用、米粉用などの新規需要米だ。23年産は20万ヘクタールと、14年産の7万ヘクタールから大幅に伸びた。
新規需要米の6割強を占めるのが飼料用だ。14年産の米価低迷をきっかけに、15年産は前年の3万ヘクタールから8万ヘクタールに急伸。23年産は13万ヘクタールと10年間で4倍に増えた。
同省は飼料用米について、一般(主食用)品種で取り組む場合、24年産から転作助成を段階的に減額する。一方、主食用米は需給に逼迫(ひっぱく)感があり、価格に先高感が出ている。こうした中、飼料用から主食用に揺り戻しが起きる可能性があるとの見方も出ており、今後の動向が焦点となっている。