米、卵原料のプラ並ぶ 「サステナブル製品」展示会
RXJapanが主催する「高機能素材Week」の一環で、初めて開かれた。計約590社が出展した。
バイオマスレジンホールディングス(東京都千代田区)は、国産のくず米や古米を原料にしたプラスチックカップや食器、文房具、歯ブラシなどを展示した。石油由来のプラスチックとコストや強度などはほとんど変わらないと説明。神谷雄仁代表は「国内でも環境保全や持続可能性の維持への意識が高まっている。水田を守るためにも頑張っていきたい」と強調した。
米ぬかが原料の製品も目立った。日本精蝋(東京都中央区)は、国内外の米ぬかを原料にした「ライスワックス」を紹介。塗料や車のワックスなどで既に製品化されているという。ミヤコ化学(東京都千代田区)は、米ぬかの原料割合を20%に高めたプラスチックバッグを展示した。
赤松化成工業(徳島県松茂町)は、卵の殻由来の炭酸カルシウムを配合した食品トレーを展示した。プラスチックの原料となるナフサの国際価格が高騰する中、「国産バイオマス原料は、国際市況に左右されないのも利点」と説明した。
愛媛製紙(愛媛県四国中央市)は、愛媛県産伊予カンの搾汁残さを使った機能性ペーストを紹介した。製紙技術を応用し、残さをナノメートル(10億分の1メートル)レベルまですりつぶして滑らかにした。加工食品の増粘剤などで活用できるとみる。
動画が正しい表示でご覧になれない場合は下記をクリックしてください。
https://www.youtube.com/watch?v=FFr_zwr1Iyo