<ことば> クビアカツヤカミキリ 幼虫が桃や梅、桜といったバラ科の樹木の幹の内部を食い荒らし、木を弱らせて枯らす。成虫の活動時期は6~8月ごろで、幹や枝の樹皮に産卵する。環境省によると今年3月末までに13都府県で発生している。
同試験場は「成虫が発生する6月上旬以降に探し始めるのがいい。ブラックライトは球数が多い方が使いやすい」(病理昆虫研究室)という。
同害虫は繁殖力が強く、1匹の雌が薄黄色のごま粒大の卵を数百個産む。樹皮の隙間に産むため発見は難しく、幼虫が樹木の内部を食い荒らして排出する木くずとふんの混合物(フラス)が発生するまで、被害に気が付きにくい。
卵を見つけた場合はカッターナイフなどでつぶすと発生数を減らせる。同試験場は、全て除去できない場合でも「多く産み付けられた木に徹底した対策ができる」と指摘。「成虫への薬剤散布や被害樹の伐採、フラスを基に見つけた幼虫の駆除などをしてほしい」と話す。