秋の彼岸入りを前に、埼玉県深谷市でケイトウの収穫が最盛期を迎えている。
同市の23戸でつくるJAふかや川本花卉(かき)部会は年間約50万本を出荷する全国有数の産地。主力のチューリップと作期が重ならない品目として栽培を広げている。
同部会は花束にしやすいよう花を大きくし過ぎない栽培管理で、市場から高い評価を得ている。
部会員の田尻重之さん(42)は、花が丸い赤系の品種「周防」を軸に、「オレンジクイーン」や「アーリーローズ」などを1ヘクタールで栽培。直径7センチほどに咲いた花を選んで収穫に励んでいた。
田尻さんは「今年は種まき後に雨が降らず芽が枯れた畑もあったが、例年通り質の高い花に仕上がった」と話す。