有機の拡大JAと連携で 本社開催みどりGXセミナー
同市は、JA常陸と連携して有機農業を推進し、JA子会社などの生産した米や野菜を市内の小中学校15校の給食に利用している。2023年度は、米使用量の約4割に当たる13トンを有機米とし、28年度には全量を切り替える方針だ。
鈴木市長は、JAとの連携が重要と強調。生産者の立場では「販売先がないことが一番の心配だ」とし、余剰分を含めて市が農産物を買い入れることが生産振興に不可欠だとした。他の自治体でも有機農業を推進し、給食用に融通し合うことでコストを下げられるとの見方も示した。
東京大学大学院の香坂玲教授は、欧州連合(EU)で有機製品の売上高が15~19年で52%伸び、韓国や中国でも生産が増えていると説明。欧州の消費者の間では有機農産物の購入が環境負荷の低減につながるとの考えが広がっているとし、生産者と消費者をつなぐ施策の重要性を訴えた。
第3回のセミナーは3月22日に開く。東京農業大学の入江満美准教授と、「食べチョク」を運営するビビッドガーデン取締役執行役員COOの山下麻亜子氏が講演する。受講は無料。みどりGX新聞から申し込む。