キュウリ収穫 ロボにお任せ “取り頃”カメラで認識(動画あり)
ハウス資材メーカーとベンチャー企業が共同開発したキュウリの収穫ロボットが15日、埼玉県羽生市の農場で初披露された。カメラで一定の大きさ以上の果実を識別し、収穫アームを伸ばして果実をつかんで切り離す。作業台車などが走るレールが既に敷かれた養液栽培ハウスでは、すぐ導入できるという。
ハウス資材メーカーのタカミヤ(大阪市)と、ロボット開発を手がけるAGRIST(アグリスト=宮崎県新富町)が、2023年9月から試験を進めてきた。同日は、完成したロボットを初めて同市にあるタカミヤの関連農場に納品。併せて実演も行った。
栽培ベンチの間に敷かれたレールを走行。自動で往復して、両側の果実を順に収穫していく。アームを上下に動かしながら、高さ70~155センチの範囲にある果実を収穫する。つかむ部分の根元に吸盤があり、そこに果実が付いたのを判断して切る。誤って他の枝を切らないように工夫した。遠隔操作も可能という。
タカミヤの岡本裕之・アグリ事業部長は「動きは非常にスムーズ。高齢化や担い手不足などの課題解決につながる」と話す。今後、同社製ハウスとのパッケージ販売も視野に入れる。