「パイプを立てネットを張るのが大変」。この思いから徳島県阿波市の農家、中野カヨ子さん(87)は、栽培後のナスの枝を支柱として使い、キヌサヤエンドウを約5アール栽培している。
支柱やネットを設置する作業が省けてマルチもそのまま利用。畝には、ナス栽培に使った有機質肥料が残る。生産資材高騰の中でコスト抑制につながる手法として注目を集める。
11月上旬に枯れたナスの株元に種をまき、伸びていくつるを枝に誘引していく。4月に入り収穫最盛期になると肥料の効きが弱くなるため、液肥を数回施す。「この方法を見て、オクラの枝でスナックエンドウを栽培する人も出始めた」と中野さん。
作業効率を考えて種をまく位置を変えるなど、栽培に工夫を凝らす。
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