「畑にかやを敷くことで、微生物など、生きもののすみかになり、雑草が生えないようにできる」。かやぶき屋根のふき替えで、古くなりいらなくなったかやを農業に活用している。今回、長さ25メートル、幅5.4メートルの雨よけハウス3棟で、トマトの定植の準備に追われる。畝に黒マルチを張り、通路の部分にかやを敷き詰めた。「太陽光が直接土に当たると生きものが住めない環境になってしまう。それを敷くことで土を守ってくれる」
動画と文=福本卓郎
自然の力を借りて畑を育てる農業を目指したいーー。この思いを胸に、7年間の会社勤めを経て茨城県石岡市に移住した山田晃太郎さんは、小さい頃からずっと生き物が好き。農業は食べ物を作るだけでなく、生き物が育つ環境をつくること。自分が生き物の世界に入れる窓口が農業と、大学生の時に考えた。借りた土地は、広さ2.7ヘクタール。今年も60品目を栽培する計画を立てている。
前回の山田君