自然の力を生かして畑を育てる農業に奮闘している茨城県石岡市の山田晃太郎さん(37)は、就農6年目に入った。試行錯誤しながら、緑肥や腐葉土など土づくりにこだわる。落ち葉をミミズやカブトムシなど生き物の力を借りて土に返すといった、自然と共存しながら田んぼや畑を育てる。小さい頃からずっと生き物が好き。農業は食べ物を作るだけでなく、生き物が育つ環境をつくること。自分が生き物の世界に入れる窓口が農業と、大学生の時に考えた。借りた土地は、広さ2.7ヘクタール。今年も60品目を栽培する予定。(動画・文=福本卓郎)
借りている里山の雑木林は約70アール。12~2月にかけて、土づくりに欠かせない落ち葉を集める。その前に、雑草が生えていると落ち葉は集めにくいため、下草刈りをして落ち葉拾いに備える。この林で2年前に集めた落ち葉の山は、葉の形がなくなり土の状態になり来年の育苗に使う予定。10カ月前に集めた高さ1メートル70センチほどの落ち葉の山は、今では50センチほどになっている。「カブトムシの幼虫やミミズなどが落ち葉を食べて分解し土にしているからだ」(つづく)
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