同工業会の現地実証は今回が初めてで、JA遠州中央や生産者などが協力した。
離着陸する場所と散布箇所の距離を踏まえて、積み込む石灰窒素の量を調整して試験した。バッテリーの交換作業や機体の説明などを含め、試験全体は1時間ほどで終えた。ドローンを操作したクボタの担当者は「散布中に、石灰窒素の詰まりや、一気に出てしまう『ボタ落ち』といったトラブルはなかった」と話した。
同JA豊田耕種部会で、試験に協力する土屋ライスの土屋貴史さん(54)は「動力噴霧機では身体の負担が大きく、時間もかかるため、1日で2ヘクタールが限度。ドローンは負担なく、時間も短い。効果次第では導入を検討したい」と話す。
同工業会は今後、防除効果を確認し、その結果を踏まえ、ドローンによる散布を普及していく方針だ。