
小学生から高校生ぐらいまでの間で何度もおかわりをするくらい好きだったのは、のっぺ汁です。西田家ではちくわ、サトイモ、ダイコン、ニンジン、青ネギ、鶏肉、コンニャクなどを入れて作っていました。それに七味唐辛子をたっぷりかけて食べていたんです。大好物でした。
おいしいものを食べることが私の一番のストレス発散でもあり、楽しみなのだと思います。
20歳を越えたくらいから、食べる量が増えてきて。それでも20代前半はまだよかったんです。それが20代後半になると、さらに食べる量が増え、その上30歳ごろからは生活も乱れていきました。
おなかがすいたら食べるということを繰り返していました。一日に5食とかが普通。私は一人焼き肉もするんですけど、一人で焼き肉を食べた後に、締めとしてハンバーガー店に行ったこともあります。夜中は夜中で、おなかがすいてきたらお菓子をむさぼることも。
朝方に寝て、昼に起き出す。その上運動が嫌いで、下半身浴だけしてダイエットをしている気になっていました。歩くことも嫌いになり、ちょっとの距離なのにタクシーを利用する……。
そんな不摂生な時期が、5年くらい続いたんですよ。本人はあまり太ったという意識はなかったんですが、もともとはグラビアを中心に活動をさせてもらっていたのに、なかなかお仕事を頂けない状態になってしまったんです。
おかげで、食や生活習慣についての考えがすっかり変わりました。食事については、ゆっくり食べるというところから教わり、食べる順番も教えていただきました。「必ず野菜から食べるようにしてください」と言われたんです。その後に、主食としてお魚やお肉を食べるんです。
それまではあまり野菜を意識したことはなかったんですね。でも実際に食べると、とてもおいしい。朝はサラダで食べました。ブロッコリー、トマト、タマネギを基本にかい割れダイコン、レタス、キャベツ、紫キャベツとか。夜は、野菜スープを飲むようにしたんです。ピーマン、キャベツ、トマト、シメジなどを入れたコンソメ味のスープを1週間分作って、毎晩小分けにして飲み続けました。
するとお通じがよくなった上、肌もすごくきれいになりました。野菜ってこんなに大事だったんだと改めて知りました。
朝はちょっと早く起きて、近くの公園を歩く。トレーニングのためにジムに通う時も、最寄り駅まで30分くらいかけて歩くようにしました。駅では階段を使うよう意識。一日1万5000歩くらい歩いていたと思います。それを毎日続けました。
体を動かすと疲れるので、夜はぐっすり眠れるようになりました。夕飯は7時ごろに食べ、遅くても11時前には寝るようにしました。健康的な時間帯に寝ると、体がすごく軽くなるだけでなく、いろいろなことが集中してできるようになり、昼に眠くなることもなくなったんです。
体重が減っただけでなく、健康になれたことが良かったです。お肉と野菜がとてもおいしく感じられますし、この生活を維持していきたいと思っています。
にしだ・まい 1989年、京都府生まれ。スペースクラフトグループ「水着グラビアオーディション」でグランプリに輝き、グラビアアイドルとして活躍。2009年に「テケテケ」で映画初出演。以後、映画「京都太秦物語」「ももいろそらを」「東京家族」、舞台「路地裏の優しい猫」などに出演し、女優としても活躍。パーソナルトレーニングジム「RIZAP」のCMで、15・5キロ減量した姿が話題に。