ジビエ解体車 価格抑え小型化 来年度販売へ振興協会
ジビエカーは、野生鳥獣の剥皮・内臓摘出といった一次処理や枝肉を冷蔵保存できる車両。従来のジビエカーは、車体が大きく、1台3000万円ほどと高価で、導入は4台にとどまっていた。
新型車は設計を見直して小型化した。車内には内臓摘出をする解体室と冷蔵室を備えた。車両後方に車体パネルをスライドして作った壁とカーテンで仕切った空間で、洗浄・剥皮をする。厚労省のガイドラインに準じた解体処理ができ、将来的には、ジビエカー単体での国産ジビエ認証の取得を目指す。販売予定価格は1000万~1500万円。
同協会の藤木徳彦代表理事は「移動ができるメリットをさらに生かし、さまざまな活用ができるよう提案していきたい」と話した。
コンソーシアムは、日本ジビエ振興協会など民間4団体と2自治体で構成している。車体の製造は、シンクロ・フード(東京都)が担当した。