太陽フレアの影響? 国内で自動操舵にずれも
千葉県内で自動操舵田植え機を使う農家によると、14日の作業中に「これまで経験したことがないずれ」が出たという。ずれは大きい場所で20センチほどで、隣の条に重なるほどではなかった。水稲の生育には問題ないとしつつ「大豆やジャガイモの中耕でこのずれが出ると畝を壊す恐れがある」とも話した。
自動操舵を活用する他の農家や農機各社への取材では、いずれも作業不能となるような大きな影響はないという。あるメーカーは「今まで見たことがない挙動」とし、モニター上は直進していても、実際はうねって進むという報告があったとした。一方、こうした事象が「多発しているかは不明。太陽フレアの影響かどうかも断定できない」とした。
米国ニューヨーク・タイムズは太陽フレアによる磁場の乱れが「GPSを破壊」と報じ、自動操舵が使えなくなった農家を紹介。アイオワ州の発表でも、現地の販売店には農家からの電話が殺到、農家は作業中断を強いられたという。
太陽フレアは、8日から15日までに大規模なものが13回連続で発生。無線や通信網への影響が懸念されていた。一方、太陽フレアは2025年にピークになるとの予測もあり、今後も警戒が求められそうだ。