近年、交流サイト(SNS)では、式典の前後に個人的に卒業を祝う花束を贈る様子の投稿が増え、10、20代を中心に憧れや共感が広がっている。需要の高まりを受けて同チェーンは、成城、専修、東洋、成蹊の4大学とコラボした。各大学の近隣にある合計7店舗で、卒業式に合わせて販売する。
東京都世田谷区の成城学園前店では、近隣の成城大学のスクールカラーの青色の包装材を使った花束を販売する。Sサイズ1束2200円など。店頭で商品をアピールする他、同大学でもコラボを告知する。
大学ごとの包装材の統一で同窓の絆(きずな)を演出し、花の色や種類で卒業生の個性に合わせて選べる。同チェーンを運営するパーク・コーポレーション(東京都港区)の広報担当の山下花さんは「卒業式の花贈りをきっかけに、若い世代に日常的に花を飾ってもらいたい」と期待する。
10代にも花贈りが浸透。部活動の先輩に卒業の花を贈ろうと同店を訪れた高校生は「花は特別感がある。贈ることで特別な思い出になってほしい」と話した。