民間の気象予報会社・ウェザーニュース(千葉市)の調べによると、気温が34度を超えると、かき氷の需要はアイスクリームを上回るという。年々夏場の気温が上昇して35度超えの猛暑日が各地で続出する中、かき氷の需要は増加。近年では、ぜいたく感のある進化系かき氷が数多く登場している。氷業界やかき氷専門店でつくる日本かき氷協会によると専門店も含め、「かき氷を提供する飲食店の数は、この10年で10倍以上に増えた」という。
同店舗は、開店当初から、焙煎温度帯でお茶とジェラートを選ぶ日本茶の楽しみ方を提案。これをかき氷に応用し、日本茶の魅力発信を強化する。同社は、茶氷の食べ比べを通して「自分好みの日本茶の味を見つけてほしい」と話す。
「やさい家めい」では、メロンを丸ごと使用したかき氷に、京都産の粉さんしょうを利かせたエスプーマ(泡状のムース)をトッピング。別添えの高知産スダチを搾れば、さっぱりとした味わいも楽しめる。
「37ローストビーフ」では、きな粉や北海道産小豆を使った粒あん、冷やし焼き芋、西京みそを使ったソースなど、和の素材をふんだんにトッピングしたかき氷を提供する。
表参道ヒルズは、意外性のある食材を組み合わせたかき氷の「多彩な味わいと驚きを通して、日本の食文化の奥深さや多様性を感じてほしい」と話す。
同フェアは9月1日まで。
(永井陵)
訂正 写真説明で「『37ローストビーフ』が提供する、和の素材をふんだんに使ったかき氷」と「『やさい家めい』で提供する、京都産粉さんしょうを利かせたかき氷」が一時的に入れ替わっていました。