AIでカラス判別し忌避音で撃退 施設向け装置を全農が試験販売(動画あり)
カラスを認識できる範囲はカメラから20メートル程度で、AIがカラスを色と形状で見分け、忌避音を10秒間流す。カラスに「自分たちだけが攻撃されている」と思わせることで、持続的な忌避効果が期待できるという。
配合飼料倉庫や市街地のビル屋上、食品工場での実証試験では、カラスの飛来数が10分の1~20分の1程度に減少。効果の持続性も確認した。
畜舎や農地では、広い範囲に分散して飛来するので、効果が上がりにくいという。導入コストや電源の確保も課題。今後、コスト削減や技術面での改良を重ね、畜舎や農地への導入も目指す。
食品製造業や物流分野、自治体などを対象に30セット 試験販売する。本格販売は来年4月以降の予定。本体とカメラ、スピーカーがセットで、価格は150万円程度を想定。商品ホームページで問い合わせを受け付ける。
全農は「(人とカラスが)共生していくための新たな撃退法だ」(畜産生産部)と強調する。
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https://www.youtube.com/watch?v=3Xk-iIC2dxo