東京都江東区の東京ビッグサイトで開かれている「ジャパンモビリティショー」で、トヨタ自動車が出展する自動運転の無人移動販売車「e-Palette Store」が来場者の注目を集めている。運転手不足に対応し、買い物が困難な地域に貢献する。展示は11月5日まで。
サイズは、庭先でも交通の妨げにならないようにマイクロバスよりやや小さい。車内に座席はなく、陳列棚や冷蔵庫と液晶画面がある。
車載の人工知能(AI)と、画面やマイクを通じて会話を楽しんで買い物ができるのが特徴だ。食べたい物について話せば、AIが、販売している商品から料理を提案することもできるという。展示車では、果物に関する会話などから好みのスムージーをAIが提案し、スマートフォンなどで購入できる。
開発した同社MaaS事業部の牟田隆宏主査は「実用化は時間がかかるが、買い物が困難な中山間地域で車が住民に出向く未来を提案したい」と話す。
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