全農は、米の輸送でトラックの他、貨物列車やフェリーの活用も進めてきた。今回の空輸は、同じ区間を船で輸送した場合より、4、5日早いという。
空輸したのは、沖縄の米卸から発注があった2023年産米の秋田県産「めんこいな」約12トン。全日空(ANA)グループの貨物事業を手がけるANA Cargoと連携して実施した。
同日午前にトラックで埼玉県久喜市内の倉庫から、東京の羽田空港にあるANA貨物の作業場に搬入した。フレコンを1個ずつ、フォークリフトでコンテナに収容。羽田空港から那覇空港に向かう同日午後の便に積み込み、輸送した。7月1日に沖縄県浦添市の米卸の倉庫に届く予定。
全農の藤井暁米穀部長は「航空便はコストはかかるが、早さを優先できる」と強調した。全農は政府の競争入札で落札した備蓄米のうち、すでに7割を出荷し、8月中には完了する見込み。






