「シン・ブルーオーシャンプロジェクト」開始から4ヶ月
「生鮮流通に新しい循環を」をビジョンに掲げる株式会社フーディソン(本社:東京都中央区、代表取締役CEO山本徹、証券コード:7114、以下 当社)は、「シン・ブルーオーシャンプロジェクト(以下「本実証実験」)」の取り組みの一部として、島根県海士町の海中にリーフボール藻礁を沈設いたしました。AMAホールディングス(海士町)と業務提携し、海の磯焼けによって水産資源が減少しつつある海士町の藻場再生に向け、2024年6月1日より本実証実験に取り組んでおります。当社では磯焼けの解消と二酸化炭素吸収源・ブルーカーボン生態系(マングローブ林、湿地・干潟、海草藻場・海藻藻場)を守り、水産資源の増大を目指してまいります。
【参考】プレスリリース:島根県海士町とも場再生に向けて実証実験を開始。海士町のまちづくりに取り組むAMAホールディングスと業務提携し、水産資源の増大へ
日本の藻場の現状
依然として衰退が続く都道府県は8割近く
2020年に行われた全国の岩礁性藻場の調査結果によると、藻場衰退の報告は2013年頃と比較して減少し、回復傾向にある地域も増えました。しかし、依然として8割近くの都道府県で藻場の衰退が続いています。原因として、ウニや植食性魚類による食害が最も多く、海水温の上昇も影響しています。回復している地域では、ウニの減少や藻場の保全活動が要因とされますが、以前の状態には戻り切っていない状況です。
【出典】水産庁ホームページ: 我が国沿岸の磯焼けの現状
今回実施したこと
株式会社朝日テック(本社:長崎県長崎市、代表取締役:池田修、以下「朝日テック」)が日本で唯一製造している人工礁「リーフボール藻礁(以下「リーフボール」)」を、島根県海士町近海に沈設。リーフボールはアメリカ・フロリダ州タンパ湾などで、波の影響を軽減するために設置され、効果的に沿岸の砂の堆積を促進し、植生や魚類の生息地を復活させた実績があります。本実証実験で使用するこのリーフボールは、植物の光合成を助けるフルボ酸鉄を含み、藻場造成を促進します。
今回沈設したのはミディアムサイズ(高さ53センチ、径76センチ、重量約180キロ)で、これから来年の5月にかけて藻場が造成されるかをモニタリングしていきます。
【参考】note:【進捗レポート】「シン・ブルーオーシャンプロジェクト」in島根県海士町
モニタリングの方法
株式会社MizLinx(本社:東京都荒川区、代表取締役:野城菜帆)の海洋観測システム「MizLinx Monitor」を使用。外部電源のない沿岸部でも1時間間隔で高画質な水中画像を取得し、リーフボール周辺の状態を遠隔でモニタリングします。
実証実験スケジュール
- 期間:2024年6月1日(土) ~ 2025年5月30日(金)
海士町について
http://www.town.ama.shimane.jp/index.html
日本海の島根半島沖合約60Kmに浮かぶ隠岐諸島のなかのひとつである中ノ島「海士町」。1島1町の小さな島(面積33.46k平方メートル 、周囲89.1km)です。本プロジェクトは、内閣府の地域再生計画に採択された『海士町ならではの「活力あるしごと」を生み出すプロジェクト』における事業の一環として取り組んでいます。藻場再生による海の環境改善の先には、海士町内で新たな雇用の創出に繋げていきたい目標も海士町では掲げています。
海士町ブルーオーシャンプロジェクトメンバー
AMAホールディングス株式会社 https://amaholdings.co.jp/
【本プロジェクトの役割】事業主体 / 現地保守運用 / 設備管理 / 予算発注管理 など
AMAホールディングス株式会社は、観光、教育、産業、行政間のより早い意志決定、より強い連携を行うため、海士町長を代表取締役として設立されました。海士町の「攻め」の政策を担う組織として、外貨獲得および町内還元のため、現在はふるさと納税事業と未来投資事業を主な事業としています。
一般社団法人マリンハビタット壱岐 https://marihabi.com/about
【本プロジェクトにおける役割】朝日テックのリーフボール藻礁の提供
一般社団法人マリンハビタット壱岐は、朝日テックのリーフボールを活用した、海の砂漠化「磯焼け」解消や水産資源の再生事業などSDGs活動を行っております。また、修学旅行で壱岐に訪れてくれた中学生への海洋教育も行っており、海から海藻がなくなっている現状を次の世代にも伝える活動を行っています。
株式会社MizLinx(ミズリンクス)https://mizlinx.com/
【本プロジェクトにおける役割】水中IoT技術 海洋観測システム「MizLinx Monitor」の提供
MizLinxは、2021年8月に創業した海洋観測スタートアップ。これまで養殖業者が対応することが難しかった赤潮や台風、魚病などのリスクに対し、MizLinxは海洋観測システム「MizLinx Monitor」で海洋環境情報の計測・分析、海中モニタリングによって、自然災害の予測や定性・定量データによる分析、対策を可能にします。
株式会社フーディソン https://foodison.jp/
【本プロジェクトにおける役割】プロジェクト主催、企画
創業メンバーとして上場まで果たした医療介護系の会社を辞めた山本徹が、ある三陸のサンマ漁師から「船のガソリン代も稼げない」「息子には漁師を継がせたくない」という話を聞いたのをきっかけに水産業に問題意識をもち、2013年4月に当社を設立しました。「生鮮流通に新しい循環を」というビジョンを掲げ、飲食店専用の生鮮品EC『魚ポチ』、個人向け鮮魚店『サカナバッカ』、食に特化した人材紹介サービス『フード人材バンク』を展開しています。2022年12月に東京証券取引所グロース市場に上場。
株式会社フーディソン会社概要
企業プレスリリース詳細へ
PR TIMESトップへ