制作元のメディア向け発表によると、アニメ続編やスマホ向けゲームの詳細は、まだ公開されていない。
同日公開された新プロジェクトの関連イラストのうち、アニメ続編の部分には主人公の豊穣神「サクナヒメ」が描かれている。7~9月に放送された前作のアニメに続き、サクナヒメが登場する。
アニメ制作を担当するのは、前作と同じP.A.WORKS。スタッフは実際に米を作って稲作を学んだ上で前作を制作。話が進むにつれて、それまで全て手作業だった田植えに農具を取り入れるなど、稲作のやり方が発展していった。
新プロジェクトのイラストのサクナヒメは、稲の苗を入れたかごを腰にくくり付けている。前作のアニメと同様に、稲作のシーンも描かれそうだ。
スマホ向けゲームのイラストには「巡霊」の文字が入り、さらにサクナヒメとは別のキャラクターが描かれている。サクナヒメと一緒に米を作ってきた仲間たちにもいない人物で、新キャラクターとみられる。
新たなスマホ向けゲームは、東宝が展開するゲーム事業レーベル「TOHO Games」が制作。どれくらい稲作を取り入れた内容になるかはまだ明らかにされていない。
前作の企画・開発を担ったのは、ゲーム制作集団「えーでるわいす」。代表のなるさん、副代表のこいちさんの二人は「日本人のとって身近なお米を深掘りする」という視点で「天穂のサクナヒメ」を作った。アプリゲームでも、稲作をどのように深掘りするかが注目される。
家庭用ゲームのタイトルは「サクナヒメ外伝 ココロワと想世の歯車」。サクナヒメの仲間で、発明を司る神「ココロワヒメ」を主人公としたゲームとなる見込みだ。
■P.A.WORKSプロデューサー・相馬紹二さん
■えーでるわいす代表・なるさん
■えーでるわいす副代表・こいちさん
天穂のサクナヒメとは
ゲーム「天穂のサクナヒメ」は、鬼と戦うアクションパートと、稲作の工程を一つずつこなしていくパートの両方に挑む。国内外で人気を呼び、2020年の発売後、全世界累計出荷本数が150万本を突破。「令和の米騒動」として話題となった。ゲームを原作としたアニメが24年7~9月、地上波で放送。田んぼでの各種作業に加え、精米など米作り全体の工程を詳しく描いた。