わたしたちのSDGs ACTION 持続可能性から考える農業の未来



持続可能性から考える農業の未来


いま「持続可能性」が大きな注目を集めています。

2015年9月、国連サミットで持続可能な開発目標(SDGs:Sustainable Development Goals)が採択されました。17のゴール・169のターゲットから構成され、地球上の「誰一人取り残さない(leave no one behind)」ことを誓い、世界中の多くの人々や企業がSDGsの取り組みを進めています。

農業地域の自然や地域と共存共栄する生き方は、SDGsの考え方と大きく重なります。

JAグループでは2021年10月29日に開催したJA全国大会で「持続可能な農業・地域共生の未来づくり」を主題とし、JAの総合事業や協同活動を通じたSDGsの達成を掲げました。

持続可能性を目指し、農業にかかわる組織や企業、生産者それぞれが活動を始めています。

活動を通じて、農業や農村地域の持続可能性と未来を考えます。


  企業・組織のSDGs



  【コラム】SDGsを考える 

識者の視点から、農業現場や農村地域社会の持続可能性を考えます。

農業と環境の持続性を目指す「みどりの食料システム戦略」

気候変動により地球の温暖化が進むとともに、これまでにない豪雨や干ばつなどが世界各地を襲っています。自然資本に関わるSDGsの目標である「気象変動に具体的な対策を」や「陸の豊かさも守ろう」はSDGsの土台であり、その土台が揺るがされているのです。

地球上の広大な表面積を管理する農業は、異常気象の被害者であるとともに、地球環境への加害者でもあります。日本では、2021年5月に「みどりの食料システム戦略」を公表し、生産力向上と持続性の両立を目指した戦略を掲げています。

これまで日本では、農業者の高齢化や農地の荒廃に対する農業・農村の持続性の確保に重点が置かれ、環境の持続性に対する取り組みはEUなどに比べて遅れていました。しかし、良好な地球環境と食料供給を両立できるやり方に変えていかなくてはいけません。これを達成するには、農業者の取り組みはもちろんのこと、食料供給に関わる全ての事業者と消費者が食品ロスを減らすなど、具体的な行動を起こすことが求められているのです。

(一社)日本協同組合連携機構 客員研究員 和泉真理 

農業やJAにとって身近なSDGs

日本の自然は里山に代表されるように人の手が入った自然で、農業者はその守り手です。

SDGsのゴール2「飢餓をゼロに」は農業者無くして実現しません。地産地消、国消国産は、輸送に伴うCO2や食品ロスを削減し、SDGsに貢献します。

また、気候変動は農業に大きな影響を与えます。1977年に制定されたJA綱領は既に環境への貢献を掲げています。SDGsは農業やJAにとって身近で、自分たちのことです。一方で、営農活動が環境に負荷を与えているとの指摘もあります。

日本政府は「みどりの食料システム戦略」を示し、「農林水産業のCO2ゼロエミッション(全体でCO2排出がゼロ)化の実現」を掲げます。今後の諸政策はこれに沿ったものになるでしょう。

ゴール5「ジェンダー平等の実現」などSDGsにはJAにとっての大きな課題も含まれています。農業者、JA役職員の方々は、SDGsへの貢献に誇りを持ち、一方で多くの方々と同様に自らの課題を認識して具体的に何をすべきかを見定めるべき時期にあると思います。

まず組合員・役職員による学習が必要と思われます。われわれは変わらなくてはいけません。地球も社会も「今のままではもたない」と悲鳴をあげているのですから。

(一社)日本協同組合連携機構 代表理事専務 比嘉 政浩 



  みんなのSDGs

個人や法人問わず幅広くSDGsの取り組みを募り、「みんなのSDGs」ページでご紹介します。
皆さまの取り組みが、農業分野における生産者やJAなど農業・農村での具体的な行動のヒントに繋がります。



専用の投稿フォームから、皆さまの取り組みをお寄せください。



  SDGs関連記事(日本農業新聞掲載記事)

・麦芽かす→エコ堆肥に 地ビールブームで急増 静岡・JAふじ伊豆三島函南地区本部  2022年5月11日

・特殊被覆×瞬間冷凍、果実消費期限100倍に 農家手取り増やしたい 山形出身大学生考案  2022年5月10日

・「母の日」市場拡大 情報共有で商機逃さず  2022年5月8日

・有機の梅見守り14年 ”誇れる時代”取り戻す 認証17ha、和歌山県の農家グループ 2022年5月7日

・リモコン型除草機開発 水田動き回り、濁らせ光合成阻害 長野の農業ベンチャー  2022年5月5日

・環境配慮の食品「いつも選ぶ」15%止まり 選ばない理由は「情報ない」 農水省調査  2022年4月24日

・大豆ミートの急増 畜産と共存し環境配慮  2022年4月21日

・エゾシカ資源化 任せて 皮、角、脂…丸ごと利用、廃棄減 北海道中標津農高・肉加工研究班 2022年4月15日

・広報誌包装エコ素材に CO2削減へ 紙質感で水はじく JAあいち知多 2022年3月28日

・[活写]「不ぞろい=個性」百花輝く 2022年3月27日

・生ごみ発電、大型植物ペレット化…原油高でバイオマス燃料に脚光 2022年3月26日

・地域電力供給に貢献 小水力発電所2基を更新 広島・JA佐伯中央 2022年3月12日

・中小企業SDGs認知率調査 農業・飲食店4割止まり 2022年2月6日

・身近で脱炭素化 ライスアイデア レジ袋、スプーン、包材 非食用米原料のプラ採用盛ん 2022年1月30日

・農畜産物トレンド 持続性を国産の価値に 2022年1月20日

・JA全国女性大会 20年後も輝く組織に ウェブ使い活動継続 発信、継承に決意 2022年1月20日

・野菜の皮、葉も調理 SDGsメニュー 鹿児島県経済連直営レストラン 2022年1月19日

・LGBT対応の住宅ローン 三重県内JAバンク 2022年1月11日

・冬季たん水支援 地下水守る 協賛企業の寄付財源 水田の1割に 熊本・南阿蘇 2022年1月10日

・[きょうどうの時代]地域課題の多様化 JAは連携広げ対応を  2022年1月7日

 



<企画・制作>日本農業新聞 広告部