水稲の苗焼け対策に「トーカンほなみ」 東罐興産株式会社



 水稲育苗は時期的に保温する必要があるため、育苗資材には保温性を重視した製品が多い。地球温暖化と異常気象により近年の育苗は、温度管理が難しくなっています。特にハウス育苗は短時間でハウス内温度が高くなるため、苗を焼いて失敗する事案が各地で増えている。

 東罐興産株式会社(東京都港区)の育苗用農POフィルム「水稲用シルバーポリトウ」や「シルバーラブ」が各地で用いられているが、近年の気候変動による高温が原因で苗焼けの相談がある。そこで同社は、新潟県農業総合研究所と協力、苗焼けしにくい育苗資材「トーカンほなみ」を開発した。


図1 ほなみの高温抑制効果


 同製品は、反射性も高い蓄熱しにくい白色原料を使用することで、適度な光を通すことを実現。苗焼けの発生を低くすることができた。厚みが0.1㍉と往来の製品より厚手なので耐久性があり長く使える。毎年の買い替えが発生しないため廃プラスチック削減につながります。また、発泡系育苗シートよりも軽いので作業の省力になります。

 ◎特長
  • 遮光率80%、両面白色の多層構造の農POフィルム
  • 白色なので高温時でも苗焼けしにくい
  • 耐久性があり長く使用できるので環境にやさしい
  • 発泡系のシートより軽くて扱いやすい
  • 水分の蒸散を防ぐのでかん水作業の省力と水分を保持
  • ハウス、露地での育苗。ベタ掛けやトンネル、無加温や加温出芽後の緑化にも使用可能

図2 資材比較


◎注意点
  • 高温による苗焼け対策が目的の製品のため早期育苗・中山間地などでは低温時には生育が遅れることがある
  • 低温時には「トーカンほなみ」の上にフィルムを二重掛けして保温する。二重掛けには「シルバーポリトウ」を薦める 
  • 保温を重視する場合は「シルバーラブ」を薦める
  • ハウス育苗の管理は、ハウス内温度が35度を超えるようであれば早めに換気を行う必要がある
  • 「トーカンほなみ」は苗焼けを完全に防止できる製品ではない。気候に合わせた栽培管理が重要

図3 温度比較


☆プール育苗には「リザボア」を薦める。その他にも水稲育苗資材をそろえている。問い合わせは以下より

◇問い合わせ先

東罐興産株式会社 市場開発部

〒105-0013 東京都港区浜松町1-2-14-6
TEL:03(5472)5111 FAX:03(5472)5115
https://tokan.co.jp/tokankousan/


<制作=日本農業新聞 広報局>


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