国産大豆軟調続く 潤沢感、品質低下で 第3回収穫後入札
入札を開催する日本特産農産物協会によると、普通大豆の上場数量3875トンのうち落札されたのは2628トン(68%)と少なく、入札数も前年同期比を3割ほど下回る。今シーズンの大豆は国産、輸入ともに潤沢感が出ており、「高値で買い急ぐ動きが少ない」(業界関係者)という。
上場44銘柄のうち、全量落札となったのは20銘柄で、北海道や滋賀、九州で全量落札が多く見られた。価格は、前年産平均比9・3%(895円)安だった。
銘柄別では、上場数量の多い北海道「とよまさり」(大粒)が前年産平均比14・1%安の60キロ当たり8532円、滋賀「ことゆたか」(大粒)が同5・2%安の8709円などで、8000円台後半での落札が中心。等級や外観品質の低下も価格の押し下げ要因となった。
ほとんどの銘柄が下げ基調となる中、北海道「ユキシズカ」(小粒)は前年産平均から12・7%高の9523円と上げた他、2年ぶりの上場となる北海道「音更大袖振」(大粒)が1万293円と唯一、1万円台に乗せた。
特定加工用大豆は、前年同期を大幅に上回る2726トンが上場し、1544トン(56・6%)が落札。平均落札価格は、前年産平均比10・2%安の8050円だった。