23年産米の相対取引価格が上昇に転じるのは2カ月ぶり。需給のタイト感が強まっていることや、「年度切り替えのタイミングで価格を改定する契約があった」(同省農産局企画課)ことも上げた背景にあるという。
銘柄別の価格を見ると、埼玉「彩のかがやき」が前月比20%高の1万7016円と大きく上げた。千葉「ふさおとめ」が7%高の1万4758円、新潟「こしいぶき」が6%高の1万5123円、茨城「あきたこまち」が5%高の1万6524円、山形「はえぬき」が4%高の1万4893円。比較的低価格帯の銘柄で上げ幅が大きかった。
全体の取引数量は前月比24%減の27万7152トン。前年同月と比べても13%少なく、需給のタイト感が強まっている。大手米卸は「米は全般的に不足しており、高くても調達を進めるケースが出てきた」と話す。